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iDeCoの「お取引明細」「お取引情報のお知らせ」の電子交付化と注意点 [iDeCo]

日本には記録関連運営管理機関が数社ありますが、各社、毎年、「お取引明細」や「お取引情報のお知らせ」(以下、「お取引明細」と書きます)などというiDeCoの取引明細を電子交付または郵送によって発行しています。

iDeCoに加入して長い方は郵送で送られているのではないでしょうか。

さて2023年10月の法改正により「お取引明細」の郵送義務がなくなり電子交付のみで構わなくなりました。

既に電子交付にされている方はともかく、郵送で記録関連運営管理機関から「お取引明細」を毎年、受け取っている方はWEBで設定を見て今後も郵送を希望するのか電子交付で良いのか確認することをオススメします。

ちなみに私は郵送を継続してもらおうと思います。なぜならば仮に私が死んだ場合に電子交付だと「私がiDeCoに加入している」という情報を遺族がわからなくなるからです。

仮に電子交付に切り替えても毎年、「加入していることを知らせる」ハガキ1枚でも届く仕様なら電子交付に切り替えますが当分、郵送を続けてもらおうと思います。

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自営業者、フリーランスのiDeCo活用で気をつけること [FP]

最近の、世界的な相場の活況の影響もあり私のiDeCo(個人型確定拠出年金)の残高が順調に増加しています。

ただ、ふとした疑問が起きました。というものあまりiDeCoの残高が増えすぎても結局は受取の際に税金で持っていかれるのではないかということです。

iDeCoを活用されている方はご存知でしょうが、受取時には一時金として退職所得控除が利用でき、かつ年金受取の際には公的年金等控除が受けられます。

多くの方が退職所得控除の枠内で一時金としてiDeCoの残高を受取、残りを年金受取として受け取る考えだと思います。私もそうです。60歳になったら一時金と年金の併用を利用しようと考えています。

具体的な計算はまだしていないのですが、仮に一時金として退職所得控除の枠内を受取、残りを年金として受け取っても公的年金等控除後の受取年金額が膨らみすぎては都合が悪いです。

公的年金等控除後の年金受給が一定額を超えれば国民健康保険料も上がるし、多くの高齢者が属する住民税非課税世帯になることは到底、無理です。結局、負担が増えます。

今後、確かなのは退職所得控除も公的年金等控除も厳しくなる方向に法改正が進むでしょう。

iDeCoの掛金拠出時に所得控除があるのはかなり大きなメリットですが、年金受取の際に受け取りの方法によっては税負担が増す結果になるケースが出てきます。ただし年金受取の期間を長くすれば税負担増加を回避可能かもしれませんが、残高が残っているうちに自分が亡くなるのは嫌です。

私は自営業者なので月67000円(付加年金に加入していなければ上限は月68000円)拠出していますが、今後、仮にiDeCoの掛金拠出上限が引き上げられることがあったとしても受取時のことも考慮して拠出掛金の額を考えたいと思います。

ないとは思いますが、一時的な大きな株価下落なしに今のような相場があと10年以上、続くとなるとiDeCoの掛金を減額してNISAで運用したのが将来的な税負担は軽くなる可能性があります。(でもNISAに資金を回すと今度はDeCoの所得控除が減るのか。)

iDeCoは60歳まで引き出せません。まだ10年以上先のことですが、今後の退職所得控除と公的年金等控除の改正情報には注視したいと思います。


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タワマン文学(ツイッター文学)本を続けて読む [書評]

Twitter(X)上で人気を集めたタワマン文学作者2人の著書を読了した。

まずは外山薫氏の「君の背中に見た夢は」という小学校受験を舞台にした小説。

外山薫氏はX上の窓際三等兵氏の親戚という設定である。推測だが前橋高校か高崎高校から慶應義塾大学に進学して現在は副業として覆面作家をされているのだろう。

大学時代と30代前半までしか東京におらず、もうすぐ40代も終わろうとしている私にとって現在の東京の「お受験」の事情がリアルで伝わってくる良書であった。

先日、タレントの櫻井翔氏が御子息を慶応幼稚舎に入れるべく対策を練っているとの週刊誌記事を見かけた。週刊誌記事なので詳細は知らないが、本書に出てくるようにお受験の点数だけで合否が決まる世界ではないようなので仮に週刊誌記事が本当なら櫻井氏の希望は叶うと思う。

話がずれるが今や東京の大学入試は試験を介して入学してくる定員数が減少しつつある。私のように知名度のない県立高校から東京(横浜)に出る夢を叶えてくれた入試という制度が縮小していくと東京の大学生は都会で育った私立高校出身者ばかりになりそうで少し残念に思う。

さて、次は麻布競馬場氏の「令和元年の人生ゲーム」というZ世代が織りなす世界を描いた小説。

※以下、ネタバレを少し含みます。未読の方はご注意を。

改めて「Z世代」と聞いてもどの世代かピンと来なかったのでググったら、1996年から2012年までに生まれた若い世代を指すとマッキンゼーは定義しているようだ。

考えて見れば私が大学を卒業した年に生まれた子が既に入社数年目ということになる。

本書では全編を通して登場する「沼田さん」の視点に注目が集まるが、第4話(令和5年編)の沼田さんの変化が気になった。

「環境の変化で簡単に潰れてしまった」といった趣旨の沼田さんの言葉と沼田さんが「通院」しているというセリフから沼田さんは勤務していた会社の人事異動で最前線(主要部署)に移ったのかもしれない。

バックオフィス業務でまったり会社員人生を送る生活からの環境変化で沼田さんも潰れてしまったのだろうか。

管理職になりたがらない若手社員が増えているとよく聞く。優秀な社員はいち早く転職すると言われるが、同時に主要部署に配属されてメンタルを病んで休職や退職をする社員も多い。

Z世代は「出世競争」に参加してもQOLが下がるだけでリスクが増すだけだと先輩の背中を見て悟っているのではないだろうか。

今年は各企業が新卒社員の給与水準を競うように引き上げ始めた。少子化に伴い人材獲得競争の激化もあるのだろう。

ただ、いわゆるZ世代が満足できる環境作りがなされないとせっかく採用した若手社員に出ていかれ、安定重視で攻めの姿勢のない社員ばかりになる可能性がある。

一方で簡単に解雇がされない日本のJTC(伝統的な日本企業)でまったり仕事するのがZ世代の理想の生き方なんだろうと感じた。

もちろん、キャリア構成のために東大を出てあえて楽天に就職する意識の高いZ世代もいることは確かだ。

外山薫氏、麻布競馬場氏の次作にも期待したい。


君の背中に見た夢は【電子特典付き】

君の背中に見た夢は【電子特典付き】

  • 作者: 外山 薫
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2024/01/30
  • メディア: Kindle版



令和元年の人生ゲーム (文春e-book)

令和元年の人生ゲーム (文春e-book)

  • 作者: 麻布競馬場
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2024/02/21
  • メディア: Kindle版



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iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)の加入年齢上限を70歳に引き上げ検討 [FP]

事業主による雇用が70歳まで努力義務になったこともありiDeCoの加入年齢上限を現在の65歳未満から70歳未満まで引き上げる検討を厚労省がするとのことです。

また厚労省はiDeCoの掛金上限の引き上げも検討するとのことです。

仮に70歳未満まで加入年齢上限が引き上げられても自営業者やフリーランス等は65歳未満が基本的に限度になりそうです。

これも現在、60歳までとなっている国民年金保険料の支払いを5年延長して65歳までとする案が成立する前提のうえです。

国民年金保険料支払いが5年延長は結構な額になります。月17000円と仮定して5年間で102万円です。ちなみに国民年金保険料の保険料は4月から月460円(年間5520円)引き上げられて月16980円になります。

その後も来年の4月からは更に月530円(年間6360円)引き上げられて月17510円となることが既に決定しています。

わずか2年で月1000円近い上昇となります。ただでさえ未納者や免除者が多い国民年金ですが、このまま保険料の引き上げを続けていくという単純な対処で良いのか疑問が残ります。

iDeCoの掛金拠出条件として国民年金保険料を支払っていることが挙げられます。仮に国民年金保険料の上昇分を上回る利益をiDeCoで出せれば良いのですが、リスクがあるのがiDeCoです。

もっとも所得控除も考慮すると国民年金保険料をきちんと払ってiDeCoに加入するメリットは揺るぎないでしょう。

よく国民年金保険料を払わずに民間の年金保険に加入したのが良いとの声を聞きますが、税金が半分投入されている国民年金はお得な制度です。

また意図的な未納は最終的には資産の差し押さえにつながるので、普通に国民年金保険料を支払った上でiDeCoに加入するのが王道だと言えます。

先日も書きましたが、今年の夏に5年毎の年金検証の結果が出ます。それに合わせてiDeCoの制度改革案も出るでしょうから注目に値すると思います。

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円安でChatGPT有料版の使用料が上がる [日常]

クレジットカードの明細をWEBでチェックしていたらChatGPT有料版の使用料が載っていました。そういえば今年に入って有料版に登録しました。

FPの発言で固定費削減の方法として「利用していないサブスクリプションサービスは解約すべき」と良く耳にすると思います。

私もNetflixには加入しておらず、ある程度の線引をしているのですが、この「ChatGPT」の有料契約を継続するかどうかで少し悩みます。

無料版のChatGPTやClaudeで十分だという方もいると思いますが、使用した感じだとChatGPT4が自分には合っているようです。ただ、毎日、使用するようなものでもなく無駄かなとも思うのですが、ないと困ることもあるので悩ましいです。

円安が進行しており毎月3000円を超える費用がかかります。もっとも経費にすれば良いのですが、BingやGeminiが追ってくる中、今後もChatGPTの有料契約を継続するか数ヶ月以内には結論出すべきだと思っています。

ただでさえAWSなどで外国のクラウドサービスに日本からお金が流れていますが、今後は生成AI関連のサービス使用料もそれに加わるのでしょう。

国産の生成AI作成の案もあるようですが、使い物になるのができるのがいつになるのか予測できません。(※追記2024/03/26 NTTが25日にtsuzumiという国産生成AIサービスを開始しました。今後の展開に期待します。)

スーパーに行けば食品価格が上昇しており、お肉を買うにも大きなパックで購入して家でジップロックに小分けするなどして節約しております。

一方で余り使用しないで月3000円強、出て行くChatGPT。仕事に使うんだからそれぐらいケチるなよと言われればそうなんですが、このまま円安が進むと少し困ります。

米国のソフトウェアサービスの購入がドル買いになり円安圧力に多少はなっていると思います。

Microsoft、Alphabet、Amazon、OpenAI、Adobe、Zoom、Canva(豪州)など、いつの間には仕事のインフラが他国に牛耳られていました。

米国重視のS&P500やオルカン投資を警戒する声もありますが、実際に米国大手テック企業が稼いでいるのは事実です。

マグニフィセント・セブンは割高だという意見を良く聞きます。中でもTeslaのように勢いが落ちる銘柄があればNVIDIAのように伸びる銘柄もあります。

結局、今の米国市場はロングテールの尻尾に当たる企業が次々と生まれて引っ張っているのでしょう。仮にマグニフィセント・セブンの勢いが落ちてもロングテールカーブの尻尾にあたる銘柄がそれを補う急成長をしてくるはずです。

NVIDIAだってそんなロングテールの尻尾から生まれた企業です。こうした新陳代謝の社会構造が確立されているのが米国市場が強い要因の一つなのかもしれません。

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5年毎の年金検証と総選挙の行方 [FP]

2024年9月に自民党総裁選があります。公明党の石井幹事長の発言によると自民党総裁選後の秋に衆議院総選挙があるのではないかとの見方です。

ただでさえ支持率の低い自民党の岸田政権ですが、実は今年は夏に5年毎に行われる公的年金の財政検証があります。

実に楽観的な数値を前提とした試算をして「年金制度は大丈夫」と主張する例のやつです。

さて、その公的年金の財政検証ですが、「会社員の夫と専業主婦の世帯」という時代遅れの前提で話を今まで進めて来ましたが、今年の検証では修正を図る必要があると思います。

財政検証を政権の忖度なしで真剣に行うのなら将来の公的年金に関して厳しい意見が出るはずです。(それでも年金制度は破綻しません。受給額はいくらか将来的には減額の可能性があります。)

また、国民年金の加入期間を5年引き上げ65歳までとする案や第三号被保険者のあり方も問われることになるでしょう。

おそらく夏に発表される公的年金財政検証の結果を知った国民は怒り出すでしょう。メディアも煽るはずです。

その直後の秋に衆議院総選挙というのは実にタイミングが悪いと感じます。

岸田総理、結構、勝負師な一面もあり総裁選前に解散もあるかもしれません。これだけ支持率が低くても野党が分裂している以上、自公がまた勝ちます。自公が若干、議席を減らして日本維新の会がその穴を埋めるのかもしれません。

話は戻りますが政権に忖度しないで今年の公的年金財政検証は本気で将来の制度維持について向き合って欲しいです。

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週明けにも日経平均4万円突破か [日常]

週末の日経平均先物は約40200円で引けています。日曜日に千葉沖辺り震源で大きな地震がなければ月曜日の寄り後に日経平均株価は4万円を突破することでしょう。

昭和のバブル期の株価と令和の今の株価を比較することに余り意味はないのは前にも書きましたが、それでも4万円という大台突破は感慨深いものがあります。

曲がり屋と言われていた「ムーシャ」こと武者陵司氏の予想が現実味を帯びてきました。流石に日経平均株価10万円予想はインパクトありますが、長いスパンの将来で考えれば完全に不可能という訳でもない雰囲気になってきました。10年後、20年後にはありえなくもないと感じてしまう私も少し冷静になったのが良いのでしょうか。

日経平均株価は半導体関連企業の押し上げもあり新高値を更新しましたが、TOPIXはまだバブル期の高値を更新していません。仮にTOPIXが新高値を更新したら今回の日本市場の改革の本気度が私としては実感できると思います。

話は飛びますが「昭和から令和へ」というと今、話題のテレビドラマがありますが、出演されている女性俳優さんを既にMVで起用していた山下達郎氏、恐るべし。


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日経平均株価最高値更新でも酒は飲みません [日常]

付き合いの席以外では酒を飲まなくなってからしばらく経ちました。今日ぐらい飲んでも良いかと思いましたが家に在庫がないので結局、飲酒はしません。

その代わり「作りたい人と食べたい人」になってしまい、この冬は体重が若干リバウンドしてしまいました。夜食を止めるための禁酒だったのに冬の食欲には勝てませんでした。

あと数年で50歳になる私ですが、義務教育の頃にバブル経済の残り香を嗅いでいます。

今後、エヌビディアの四半期決算ごとに日本市場が振り回されるのは困ったものですが、日経平均株価を牽引している半導体関連企業の株価が今後も伸びるのかは「正直」わかりません。値がさ株が釣り上げている今の日経平均株価の現状を知っている方は今日の株高も冷めた目で見ているはずです。

確実なのは中間層が減り今後、2極化が進むということです。

今後、世の中は一層、ギスギスした雰囲気となり犯罪数も増加する気がします。

日本維新の会が医療費窓口負担を年齢問わずに一律3割にする案を出してきました。メディアは弱者軽視だと言ってこの案を叩くでしょうが、仮に他党が同様の案を出してこない場合、都市部の選挙で日本維新の会が躍進することでしょう。(ちなみに私は無党派です。)

良策は資産に基づいた負担を高齢者含めて行う制度作りだと思いますが、マイナンバーと銀行口座の紐づけに反対する人が少なからず存在します。

先送りされていく問題に不安を感じた若い世代が、本来ならば自己投資すべき資金を投資に回しているのが現状です。

確かに今日は記念すべき日なのかもしれませんが、今後、日本社会が迎える展開を想像すると酒を飲む気にはなれません。(今夜は「不適切な」夜食も食べないで寝ます。)

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株を「やる」や株で「勝った」という表現の古さ [FP]

ヤフーの記事に最近の株高で「XXX万円、勝った」という表現が出ていました。

個人的にはこの表現にピンと来ません。投資は「勝ち負け」ではないからです。「勝ち負け」で表現するのならそれは「投機(短期的な売買)」のことだと感じます。

同様に「株をやる」という表現を良く使います。「やる」というのはギャンブルをやるのと同様の意味合いを込めているのでしょう。「預金をやる」とは余り使いません。

「株をやる」という表現も投資というより投機をイメージした表現だと思います。

最近の株高で実感が沸かないという方がほとんどだと思います。そうした方は株式投資の利益はあぶく銭だと考えています。

私が就職活動をした20年以上前は千葉の田舎では大学を出たなら銀行員か公務員になるのが王道で、私が証券会社に就職すると決めた際には周囲からの違和感を感じました。

大手証券会社ではなく当時、未上場のインターネット専業証券を選んだそんな息子の選択に文句を言わなかった両親、特に父には今でも感謝しています。

若い世代は余り感じないのでしょうが、年配世代だと未だに株式投資に嫌悪感を抱いている方が少なくありません。

かつて、投資で損をした人、または投資する余裕がなく妬み嫉妬で投資を叩いている人など理由は様々です。

月曜日今夜は米国市場はワシントン誕生日で市場は休みですが、日本時間22日木曜日早朝に発表される米国NVIDIA(エヌビディア)の決算が今週の注目ポイントです。

仮に市場予想を上回る数字が出たら日本市場の半導体関連株が上がりバブル期の38915円(砂漠に行こう)を超える局面が来るかもしれません。

前回の書き込みで「既に総時価総額や企業業績はバブル期を遥かに超えていること」を書きました。従って最高値更新をしてもそれを裏付ける根拠は今回はしっかりしています。(日経平均構成銘柄の都合上、値がさ株が多い半導体関連企業の影響を受けやすいという面は当然ありますが。)

株価がバブル期を超え高値更新をするとメディアが大騒ぎすると同時に株高へのバッシングも始まることでしょう。

テレビを観ているような高齢者には株高を叩いたのが視聴率が取れるからです。しかし、NISAの総開設口座数に見るようにテレビ局がターゲットにすべき層は投資を行っています。

テレビ局を始めメディアはどの層に向けて情報を提供するのか判断が分かれそうです。

冒頭に戻りますが、「株をやる」という表現を使う古い世代とNISAでコツコツ積立投資をしている現役世代で今後の株価に大して意見の溝ができそうな気配です。

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34年前の日経平均株価と比較して意味はあるのだろうか? [FP]

今日は日経平均株価が1000円以上、上昇して一時、34年ぶりに38000円を回復しました。

X上では「実感が沸かない」との声が多数を占めていますが、そう感じて当然です。

日経平均株価が最高値に近づいて来ましたが、仮にバブル時の高値を超えて最高値をつけても30年以上前の日経平均株価と今の日経平均株価を比較することに意味はあるのでしょうか。

「株価が上がる意味がわからない」「ただのバブルだから、そのうち弾ける」という声が多いのですが、この30年間、いやここ数年だけで日本企業の株式市場に対する対応が随分と変わってきました。

各社、賃上げを始め、増配や自社株買いを競うように発表して、今まで大人しくしていた企業イメージとは異なります。

既にバブル時に比べて東証上場企業の時価総額はとっくの昔に上回っています。バブル時はユニクロを展開するファーストリテイリング社は日経平均株価構成銘柄ではありません。日経平均株価構成銘柄225銘柄は絶えず入れ替えを行っているのは皆さんご存知の通りです。

いわゆる「値がさ株」が日経平均株価を押し上げているのが現状で、逆に持ち株が大して上がらない、中には下落しているという方もおられるはずです。

しかし日経平均株価だけでなくTOPIXもそれなりに上昇しているところを見るとやはり上場企業の株式市場に対する意識の変化が大きく、それを感じ取った外国人が買いを入れているのでしょう。

3、4月に日銀が政策を変更する可能性が高いと言われていますが、仮に金利が上がると株価が下がるのが定説です。ただ、先日の日銀副総裁の発言から仮に金利が復活してもそれ自体を株価が織り込んでいる可能性すらあります。

私は株価が将来どうなるかは神様しかわからないと思っているので今後、日経平均株価がどうなるのかはここでは書きません。

ただ30年以上前の日経平均株価と今の日経平均株価を比較することはあまり意味がないこと、またアベノミクスの金融緩和よりも、ここ数年の各上場企業の株式市場を意識した動き(増配、自社株買い、分割など)が今の株価に反映されている可能性は高いと感じます。

もっとも毎月、投信の積立投資を行っている方は株価の動きに一喜一憂することなく、他のことに時間や意識を移すことができます。インデックス投信の毎月積立投資は精神衛生上にも優れた投資法だと言えます。

※このブログは「株価の将来はわからない」というスタンスで書いています。投資は自己責任で行ってください。

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