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売国者たちの末路(副島隆彦・植草一秀著) [書評]

副島氏と植草氏の対談本です。副島氏は植草氏に関する痴漢事件はすべて国家権力により仕組まれたものだと考えています。例の手鏡事件以外にも植草氏は痴漢事件で数回、警察のお世話になっています。すべての事件が仕組まれたものだとは私は思いませんが、最後の手鏡事件は無罪だと思います。過去の行動を調査され、うまく利用されたのでしょう。この事件をもって小泉・竹中路線にとって一番やっかいなエコノミストが葬られてしまいました。

植草氏が当時のテレビで主張していた、りそなへの公的資金投入に関わる大規模なインサイダー問題やモラルハザード問題は、植草氏の逮捕後は話題になることはなくなりました。当時の外資系金融機関の外国人は「植草はガリレオだ、火あぶりにしろ。」と叫んでいたそうですが、表になると都合の悪いことを隠していた証拠でしょう。

マスコミでは景気は底を打ったと宣言する専門家が現れてきましたが、副島、植草両氏とも景気の先行きには悲観的です。いずれ金融機関に属する専門家が恥をかく局面がくるだろうと思います。アメリカの抱える爆弾は解除されていません。いずれ爆発する運命だと思います。



売国者たちの末路

売国者たちの末路

  • 作者: 副島 隆彦
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2009/06/23
  • メディア: 単行本



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