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大和証券の商品開発力 [FP]

大和証券が大手証券会社として初のCFD取引に参入しました。ネット証券業界でも今現在、少しずつCFDへの参入が増えている段階ですので大手証券にしては随分、スピーディな対応だと思います。また取引所取引のFXであるクリック365にも参加を予定しているなど、そこいらのネット証券より商品開発力が優れていると言えます。

ジョインベスト証券が野村證券に吸収され、日興証券も三井住友傘下に入るなど大手証券のリテール戦略に変化が出て来ています。ただ通貨選択型の外国株式投信や外国債券投信などの販売が好調のようで、大手証券会社は昔のような個人の売買手数料で稼ぐと言った方向から、投信の残高を積み上げるようなストック型の戦略にシフトしているのかもしれません。

大手三社のネット取引サービスを見てみると商品の品揃えが豊富な大和証券が一歩リードしていると思います。ただ、今後ジョインベスト証券を吸収した野村證券がどこまで頑張るのか興味があります。しかし、野村證券がネット取引部門にはこれ以上、力を入れずCFDなどには参入しない方針を選ぶこともあり得ます。新たに野村ジョイという新サービスに移行しても新サービスの開発は続けて欲しいと思います。

手数料体系を除けば大手証券のインターネット取引サービスはネット専業とそう変わりは無くなってきました。しかし、一番の差別化要因は手数料です。大手3社がネット専業並みの手数料を打ち出すのは支店との共食いを招くため無理です。その点ではネット証券の優位は変わらないと思いますが、上記のように大手証券は既に投信販売などに力をシフトしているので株式売買手数料の比率は徐々に下がってきているはずです。ネット取引の手数料をもう一段下げることもありえると思います。

ネット証券の手数料競争は限界に来ており、SBI証券と楽天証券は今でも最安手数料の競争をしていますが、松井証券やマネックス証券は手数料競争とは距離を置き、付加価値を生み出し現状の手数料を正当化するために努力しています。ネット証券の切り札である格安手数料のインパクトが今後、薄れると新商品サービスを次々と打ち出す大和証券などの大手証券にもネット投資家が移ってくるかもしれません。
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