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ソフトバンク個人向け社債再び [FP]

現在、ソフトバンクの個人向け社債(福岡ソフトバンクホークスボンド)が販売されています。購入は100万円以上、100万円単位で利率は1.24%(税引き後0.992%)となっています。格付けは日本格付研究所からBBB+という格付けを得ています。BBB+という格付けでも1.24%で発行できるのは、現在の低金利が主因だろうと思われます。

ただ、別の見方もできるかもしれません。もし、個人向け社債ではなく機関投資家が相手ならもっと高い利率を求められたかもしれません。1.24%でも個人を対象に需要があり売れきれるとの判断があり、この金利で落ち着いたのだと思います。

証券会社のセールス担当としては、おそらく以下のようなことを話すかもしれません。『都銀の普通預金の金利はまた下がって0.02%になりましたが、この社債は1.24%もあります。ソフトバンクが倒産しなければ3年後に全額戻ってきます。テレビCMの勢いを見てください!ソフトバンクの経営が3年以内におかしくなると思われますか?』

上記のような話を聞き、年配の方はこの社債を購入するのだろうと思われます。年配の方にとってはテレビCMを頻繁に流しているソフトバンク、孫氏がテレビ番組で注目を集めているソフトバンクという見方をすると思われます。

格付けがBBB+と言うことの意味、ソフトバンクの有利子負債がいったいいくらあるのかと言ったことは気にならない、もしくは知らないまま購入されるのかもしれません。

ソフトバンクは頻繁に個人向け社債を発行して資金調達を行っていますが、社債の償還が来るたびに新しい社債を発行する必要が高まります。今のような低金利の時代ならまだしも、ある程度、金利が上昇した場合、ソフトバンクがどうなるのか関心があります。資金調達がうまく行くのか、有利子負債の利払いがどれだけ膨らむのか。。

綱渡りを次々と行い、勝負に勝ってきた孫氏のことだから、きっと将来の問題も解決してしまうのかもしれません。ただ、いつまでも勝ち続けることは難しいのも事実です。

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