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通貨デリバティブはドル円80円割れで次の局面へ [FP]

メガバンク3行が為替デリバティブで損失を抱えた中小企業に対し、資金繰りを含めた支援を行うと報道されています。通貨デリバティブの損失による倒産は2010年で26件ということですが、倒産まで行かなくても大変な状況に陥っている企業は相当な数になると推測されています。だから金融庁がメガバンクに対策を促したのでしょう。

ただ、個人、法人含めリスク性のある金融商品に投資をして損失を被っているケースが多くあるのに、今回の中小企業向け為替デリバティブだけが特別扱いされるのには納得がいかない方もいるかもしれません。見方を変えれば損失補填をするようなものです。

この商品が販売される際に、銀行側が十分なりリスク説明を怠ったという指摘もあります。メインバンクとの取引の都合上、営業を断れず嫌々、購入してしまった中小企業も多いようです。どのような経緯でこれらの商品が販売されていたのか明らかにされることを期待します。

さて、この通貨デリバティブですが、ロイターの記事によるとドル円で80円がトリガーになっているようです。80円を割り込むと一層、頭の痛いことになります。恐らく、近い将来にその時はやってくるでしょう。最悪の事態を前もって想定しメガバンクに対応を支持した金融庁には、この問題について継続して目を光らせて欲しいと思います。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-19096020110119?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0

ドル円80円にショートの逆指値を置いているFX投資家が結構いそうです。79円75銭を割り込めば一瞬かもしれませんが、一気に為替相場が動くかもしれません。


デリバティブ汚染――金融詐術の暴走 (講談社BIZ)

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  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/07/30
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