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S&P、日本国債を1段階格下げ [FP]

本日の17:00前に格付け会社のS&Pが日本国債の格付けを一段階引き下げAAからAA-としました。それに伴い、ドル円の為替は一気に1円円安に振れましたが、現在は少し戻したようです。

専門家のコメントをみているとこのまま円安が急激に進むという可能性は薄いとのことです。米国の景気が依然、思わしくないことを考慮すると、また円高路線に戻ると見ていいのかもしれません。

ただ、日本国債への攻撃は過去に何度も行われています。現在も多くのヘッジファンドが日本国債のショートポジションを持ち、その時を待っていると言われています。過去の仕掛けに対しては、日本国債市場はしぶとく耐え、ヘッジファンドの仕掛けはことごとく失敗に終わりましたが、いつかは崩れる時が来るのは確実です。

今日のS&Pによる日本国債格下げは、そうした日本国債暴落、円安進行を見越したポジションを持っている投資家にとっては、待ちに待った発表だったと言えます。

ただ、今回も日本国債市場は耐えてくれるでしょう。ただ、ヘッジファンドの仕掛けに耐えられるのは、あと、数年かもしれません。今回の格付け変更が菅政権にプレッシャを与え、財政再建話が進展することにつながれば良いなと感じます。

個人で日本国債の下落に投資をするならCFDで可能です。日本国債のCFDを扱っている業者がいくつかあるので前もって口座開設だけでもしておくと良いかもしれません。東京証券取引所がミニ長期国債先物取引という取引の仕組を扱っているのですが、残念ながら現時点で参加している証券会社はないようです。

証券会社にとっては、ミニ長期国債先物取引のサービスを業界の先頭を切って参加すれば顧客の支持をを受けられるだろうと思います。同時にライバル他社も後を追ってくるでしょう。

しかし、ミニ長期国債先物取引がきっかけで国債が暴落し、金利が急上昇。結果、多くの国民が苦しむということもありえます。ミニ長期国債先物取引のショートが儲かるとわかればFXの資金が流れこんで値はどんどん下がるかもしれません。

そうなると業界の先陣を切ってこのサービスを開始した証券会社は世間的に批判を浴びる可能性があります。正直、このサービスを開始した結果に対して批判を受けるいわれはないと思いますが、ネット証券を含めて、どこの証券会社もこのサービスを未だに開始しないのは他社の様子見をしているからかもしれません。

もっとも、ミニ長期国債先物取引でなくてもFXで外貨に対してロングのポジションを取れば、利益は得られるのですから、単にミニ長期国債先物取引のニーズがないのかもしれませんね。

※追記  秋頃にネット証券数社がミニ長期国債先物取引に参入するようです。現時点で判明しているのは、インタラクティブブローカーズ証券・SBI証券・岡三オンライン証券・カブドットコム証券です。今後、参加を表明する証券会社は増えると見られます。
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