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メガバンクの口座維持手数料について [FP]

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

大晦日に出たメガバンクの口座維持手数料検討の報道が色々な議論を生んでいます。

個人的に考えられる今後について書きたいと思います。

まず、実際に口座維持手数料が導入されると現金の引き出しや口座解約をする動きが出ると思います。

残高ゼロの口座は口座解約の際に累積した口座維持手数料をすべて支払う必要が出てくるかもしれません。

また放置された残高ゼロの口座は口座維持手数料が取れませんが、将来、口座保有者が亡くなり相続人が相続資金の調査をする際に今まで累積した手数料を支払う必要が出てくるかもしれません。

金融機関側としても残高がゼロになった口座をどう扱うのか頭が痛いと思います。

また、まさかとは思いますが、口座解約の際に、口座解約手数料なるものを導入してくるかもしれません。

あと、ありえるのは銀行で一定額の定期預金がある方や、銀行で投資信託や保険を購入した方は、口座維持手数料を無料にするという営業戦略は恐らく行ってくると思います。

現状では口座解約の際には通帳、届出印、キャッシュカードを持って支店まで足を運ぶ必要があります。恐らくこのままだと支店は解約手続きで大混乱するでしょうから、郵送による解約手続きフローができるかもしれません。

そうなると今度は、困るのは銀行の事務処理センターだと思います。利益を産まない解約処理に多くの人員を割く必要が出てきます。

ちなみにシティバンクの日本法人はかつて残高なしで口座維持手数料が払えない口座については入金を催促して一定期間後に残高がない場合は口座解約になったようです。

このケースのように銀行窓口まで足を運ばずに自動的に解約がされるのなら、そのままにする方も多そうです。

メガバンクが今後、口座維持手数料を導入するかどうかは、解約手続きにパート職員を大量に動員することのコストとの兼ね合いになるかもしれません。

上記のように解約手続きには届出印も必要です。どの印鑑を使ったか忘れてしまった方も結構おられると思います。

解約手続きのコストと混乱によるサービス低下を考慮し、短期的な視点ではマイナスでも長期的な視点でプラスと判断されれば口座維持手数料は導入されるでしょう。

また今回はメガバンク3行に限定されていますが、一部の地銀や信金も追随する可能性もあると思います。

「口座解約」に関してどういう対策を取るのかがキーポイントだと感じます。

残高なしの口座は自動的に解約される方式が取れるのなら批判も少ないと思います。

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