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テレビや新聞のお墨付きなんてない [日常]

ケフィア事業振興会のオーナー商法が当初から自転車操業だったと報道されています。

約4万4千人から2200億円を集めたとのことなので平均500万円前後の被害が出ていると思われます。(あくまで平均ですので億単位の被害者もいるかもしれません。)

ケフィア社といえば「かぶちゃん農園」の干し柿が有名です。読売新聞を購読している方は頻繁に「かぶちゃん農園」のカラー写真の新聞広告を見たはずです。(他紙は知りません。)

大手新聞社が頻繁に広告を載せるぐらいですから、興味を持って干し柿を注文して、それからオーナー商法に巻き込まれた方も多いと思います。

もっとも今の新聞は週刊現代や週刊ポストの猥褻な表現をそのまま広告に載せているような媒体なので広告審査も年々、甘くなっているのかもしれません。

最近の新聞は購読者は高齢者ばかりで広告も「尿漏れパンツ」や「サプリメント」などの商品が目立ちます。尿漏れパンツは役立つと思いますが、サプリメントや化粧品は効果が本当にあるのかよくわかりません。

新聞広告が頻繁に出ている、テレビCMが流れたなどは一昔は箔付けになりましたが、何か変だと感じたらよく調べることです。「何で干し柿販売でこんなに儲かるのだろうか」のように。

最近は出版不況と言われており、出版社は作品の数を増やしてヒット作が生まれるのを狙っています。

よって昔に比べれば個人が本を出版するハードルも下がったと言われています。もっともその界隈のブログでの重鎮のような方が出版された書籍なら間違いないし、実際に販売も好調のようです。

しかし、一方で自分の提供するサービスの宣伝目的の出版が増えているのも事実です。本を出せば「先生」と呼ばれるわけですから。宣伝のために出版を利用するというのもセルフブランディングの一つの手であることは確かです。

ブログやSNS、YOUTUBEといった媒体が伸びるにつれて新聞、テレビCM、書籍出版の持つお墨付きを与える効果は薄れてきたと感じます。

それでも高齢者は今でもテレビや新聞がメインの情報源です。今後もオーナー商法は形を変えて高齢者をターゲットにしていくことでしょう。

インデックスファンドを全部、株式で運用しても毎年、二桁のパーセントの利益を定期的に出すのは無理です。

高金利の商品には当然、からくりやリスクがあるのでそれを理解できない商品には近づかないことです。

「なぜそんな有利な儲け話を赤の他人である私に教えてくれるのか?」
「なぜそんな有利な儲け話が多くの人が見る媒体に広告として出ているのか?」
「そんなに儲かるのなら、なぜ自分で借り入れしてまで自分で投資をしないのか?」

冷静に「なぜ?」と考えることで大事な資産を守りましょう。

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