仮想通貨革命で働き方が変わる【野口悠紀雄著】 [書評]
野口悠紀雄氏の週刊ダイヤモンド誌面とWEBでの連載を元にまとめられた本です。
仮想通貨革命とタイトルにありますが、もっと広い概念でブロックチェーンについての記述が目立ちます。
米国では年々、フリーランスの労働者が増加していて、今後もその傾向に変化はなく、将来的には仮想通貨を用いて国際間で報酬のやり取りが低い手数料で行えるようになると野口氏は指摘します。
日本には少ないユニコーン企業としてUberやAirbnbなどが注目を浴びていますが、それらの企業のビジネスモデルも将来的にブロックチェーンが発達すると駆逐されると予測しています。
野口氏自身がスタンフォード大学で教鞭を執った経験があり、シリコンバレーの実情については説得力があります。
インド人や中国人への労働ビザがトランプ政権により規制されるとシリコンバレーの人材がインドや中国に帰ってしまい米国の競争力が落ちると指摘しています。
実際、中国のIT産業はフィンテック分野などにおいても米国に追いつきそうな勢いで伸びています。
野口氏は毎回、著書の最後で高度なスキルを持つ人材を育成するための教育の重要性を書いています。
日本でも政府がそうした「リカレント教育」の重要性を認識しだしたようです。
人生100年時代が訪れると言われていますが、頼りない年金制度などを考慮すると、できることなら健康が維持できる年まで働き続ける必要が今後、強くなると思います。
いまさらプログラミングやITの勉強をしたところで若い世代について行けないと感じている方も多いと思いますが、何事も遅すぎることはないと感じます。
本書は内容が非常にタイムリーで読んで損はしない内容です。
年齢が75歳を超えているのに時代の最先端を追い続ける野口悠紀雄氏の姿勢は見習いたいものです。
仮想通貨革命とタイトルにありますが、もっと広い概念でブロックチェーンについての記述が目立ちます。
米国では年々、フリーランスの労働者が増加していて、今後もその傾向に変化はなく、将来的には仮想通貨を用いて国際間で報酬のやり取りが低い手数料で行えるようになると野口氏は指摘します。
日本には少ないユニコーン企業としてUberやAirbnbなどが注目を浴びていますが、それらの企業のビジネスモデルも将来的にブロックチェーンが発達すると駆逐されると予測しています。
野口氏自身がスタンフォード大学で教鞭を執った経験があり、シリコンバレーの実情については説得力があります。
インド人や中国人への労働ビザがトランプ政権により規制されるとシリコンバレーの人材がインドや中国に帰ってしまい米国の競争力が落ちると指摘しています。
実際、中国のIT産業はフィンテック分野などにおいても米国に追いつきそうな勢いで伸びています。
野口氏は毎回、著書の最後で高度なスキルを持つ人材を育成するための教育の重要性を書いています。
日本でも政府がそうした「リカレント教育」の重要性を認識しだしたようです。
人生100年時代が訪れると言われていますが、頼りない年金制度などを考慮すると、できることなら健康が維持できる年まで働き続ける必要が今後、強くなると思います。
いまさらプログラミングやITの勉強をしたところで若い世代について行けないと感じている方も多いと思いますが、何事も遅すぎることはないと感じます。
本書は内容が非常にタイムリーで読んで損はしない内容です。
年齢が75歳を超えているのに時代の最先端を追い続ける野口悠紀雄氏の姿勢は見習いたいものです。
仮想通貨革命で働き方が変わる――「働き方改革」よりも大切なこと
- 作者: 野口 悠紀雄
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
仮想通貨革命で働き方が変わる――「働き方改革」よりも大切なこと
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/10/18
- メディア: Kindle版