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かんぽ問題で再確認、義理人情で金融商品を買ってはいけない [FP]

次から次へと、かんぽ生命の問題が吹き出ています。恐らく今後の調査の過程で新たな問題が出てくるかもしれません。

かつて郵便貯金の金利が8%という時代がありました。10年で2倍になります。今の若者には理解不能でしょう。

今回、かんぽ生命で被害に遭った高齢者はこういう華やかな時代を知っているし、まさか「郵便局」が悪いことはしないだろうという安心感を持っていたと思います。

日本郵政のトップが会見で「築上3年落城3日」と言いましたが、明治時代から続いている郵便局の伝統が吹き飛んだ点では先日のフランスのノートルダム大聖堂の火事のようなインパクトがあります。

今回は都市部でも多くの被害者がいるようですが、田舎では郵便局といえば信頼度はかなり高いです。例えば同級生や近所の知り合いなどが局員で働いており濃い関係にあります。

地方では、そうした濃い関係の義理や人情で保険契約をしてしまった方もいるのではないでしょうか。

義理人情の営業に折れて金融商品の購入をするのはよろしくありません。

知り合いや紹介からの営業を断ったせいで人間関係が壊れるのを恐れる気持ちもわかりますが、金銭的に損するのは自分です。

今は、かんぽ生命が炎上していますが、郵便局では、ゆうちょ銀行の取り扱う投資信託も取り扱っています。

私は郵便局が投資信託の回転売買をしていたかは知りませんが、仮にしていたとしたら、次にゆうちょ銀行が炎上するかもしれません。

近頃の閑散相場もあり証券会社の赤字転落が目立ちます。営業マンが汗をかいて営業をするのは立派です。営業がなければ普通の会社は存続できません。

しかし、金融商品に限っては既存の営業マンを介したリテール営業スタイルは限界、転換期を迎えていると思います。

今までの金融機関の得意先は高齢者でした。しかし、今後、相続が進む中、得意先の高齢者はいなくなり、資産は「自分で金融商品を調べネットで売買する世代」に移っていきます。

5年、10年後に今のリテール金融が大きく激変するのは目に見えています。

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