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再びデフレ突入へ [FP]

菅直人経済財政担当相が「日本経済は緩やかなデフレ状況にある。」と発表しました。月例報告で政府がデフレを認定するのは3年5ヶ月ぶりのことです。

一方、日本銀行の白川総裁は今後、デフレスパイラルが進行する恐れは薄いとの認識を示しており、若干、政府と日銀とで現状分析の結果で差があるようです。

OECDは「日銀はデフレと戦うべきだ」と主張し、一層の量的緩和を推していますが、日銀は冷静に状況を見極めようとしているようです。ネット上では白川総裁の適任性を疑問視する意見も見られますが、その白川氏を無理やり日銀総裁にねじ込んだ張本人が民主党ですから、民主党も日銀総裁に対してなかなか文句は言えないでしょう。

官僚出身ということで武藤氏の日銀総裁就任を白紙にした民主党ですが、武藤氏の他にも伊藤氏のようにインフレ目標に理解のある人材も日銀の職に就くことを拒否しました。せめて伊藤氏が副総裁になっていれば、もう少し日銀側としても政策の範囲が広がっただろうに残念です。

中央銀行としてインフレファイターとして頑張る意気込みはわかりますが、インフレを警戒しすぎた結果、デフレスパイラルが進行し経済状況が悪化するような最悪の対応だけは避けてもらいたいと感じます。

ただ、バランスシートを見ると危険な水準にまで膨らんだFRBに比べると日銀は冷静で堅実な判断をしていると思います。ただその保守的な考えが、裏目に出ないことを祈ります。

円の支配者 - 誰が日本経済を崩壊させたのか

円の支配者 - 誰が日本経済を崩壊させたのか

  • 作者: リチャード A ヴェルナー
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2001/05/08
  • メディア: 単行本



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