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金融庁特設NISAサイトリニューアルしました [FP]

4月26日に金融庁の特設NISAサイトがリニューアルされました。

金融庁特設NISAサイト
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html

今回、2つのシュミレーション機能が追加されました。「ライフプランシュミレーター」と「つみたてシュミレーター」です。

つみたてに関するシュミレーター機能は以前のサイトにもありましたが、今回のリニューアルでシュミレーション機能が追加されました。つみたて投資額の最終金額だけでなく、目標にはいくら、また毎年いくらつみたてれば良いのかといった機能も追加されました。

それぞれのシュミレーターの数字を色々といじって結果を見てみると勉強になります。

4月25日には金融経済教育推進機構(通称:J-FLEC)の詳細が明らかになりました。NISAやiDeCoの推進にどう機能して行くのか注目です。

金融経済教育推進機構(通称:J-FLEC)サイト
https://www.j-flec.go.jp/

さて、一時は日経平均株価は4万円を突破しましたが、最近の下げ相場でせっかく始めたNISAによるつみたて投資をストップしてしまう投資家が結構いるようです。

下げたときに購入するからこそ、相場に稲妻が走った上げ相場のときに利益が出るのに、せっかくの機会を自ら失っているのは残念です。

恐らく、NISAブームに乗って雑誌記事などを見て投資を始めた初心者の方で、入門書の1冊もまともに読んでいないのでしょう。

日本の金融教育のためにも今後も金融庁やJ-FLECの活動には期待します。

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iDeCoの「お取引明細」「お取引情報のお知らせ」の電子交付化と注意点 [iDeCo]

日本には記録関連運営管理機関が数社ありますが、各社、毎年、「お取引明細」や「お取引情報のお知らせ」(以下、「お取引明細」と書きます)などというiDeCoの取引明細を電子交付または郵送によって発行しています。

iDeCoに加入して長い方は郵送で送られているのではないでしょうか。

さて2023年10月の法改正により「お取引明細」の郵送義務がなくなり電子交付のみで構わなくなりました。

既に電子交付にされている方はともかく、郵送で記録関連運営管理機関から「お取引明細」を毎年、受け取っている方はWEBで設定を見て今後も郵送を希望するのか電子交付で良いのか確認することをオススメします。

ちなみに私は郵送を継続してもらおうと思います。なぜならば仮に私が死んだ場合に電子交付だと「私がiDeCoに加入している」という情報を遺族がわからなくなるからです。

仮に電子交付に切り替えても毎年、「加入していることを知らせる」ハガキ1枚でも届く仕様なら電子交付に切り替えますが当分、郵送を続けてもらおうと思います。

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自営業者、フリーランスのiDeCo活用で気をつけること [FP]

最近の、世界的な相場の活況の影響もあり私のiDeCo(個人型確定拠出年金)の残高が順調に増加しています。

ただ、ふとした疑問が起きました。というものあまりiDeCoの残高が増えすぎても結局は受取の際に税金で持っていかれるのではないかということです。

iDeCoを活用されている方はご存知でしょうが、受取時には一時金として退職所得控除が利用でき、かつ年金受取の際には公的年金等控除が受けられます。

多くの方が退職所得控除の枠内で一時金としてiDeCoの残高を受取、残りを年金受取として受け取る考えだと思います。私もそうです。60歳になったら一時金と年金の併用を利用しようと考えています。

具体的な計算はまだしていないのですが、仮に一時金として退職所得控除の枠内を受取、残りを年金として受け取っても公的年金等控除後の受取年金額が膨らみすぎては都合が悪いです。

公的年金等控除後の年金受給が一定額を超えれば国民健康保険料も上がるし、多くの高齢者が属する住民税非課税世帯になることは到底、無理です。結局、負担が増えます。

今後、確かなのは退職所得控除も公的年金等控除も厳しくなる方向に法改正が進むでしょう。

iDeCoの掛金拠出時に所得控除があるのはかなり大きなメリットですが、年金受取の際に受け取りの方法によっては税負担が増す結果になるケースが出てきます。ただし年金受取の期間を長くすれば税負担増加を回避可能かもしれませんが、残高が残っているうちに自分が亡くなるのは嫌です。

私は自営業者なので月67000円(付加年金に加入していなければ上限は月68000円)拠出していますが、今後、仮にiDeCoの掛金拠出上限が引き上げられることがあったとしても受取時のことも考慮して拠出掛金の額を考えたいと思います。

ないとは思いますが、一時的な大きな株価下落なしに今のような相場があと10年以上、続くとなるとiDeCoの掛金を減額してNISAで運用したのが将来的な税負担は軽くなる可能性があります。(でもNISAに資金を回すと今度はDeCoの所得控除が減るのか。)

iDeCoは60歳まで引き出せません。まだ10年以上先のことですが、今後の退職所得控除と公的年金等控除の改正情報には注視したいと思います。


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タワマン文学(ツイッター文学)本を続けて読む [書評]

Twitter(X)上で人気を集めたタワマン文学作者2人の著書を読了した。

まずは外山薫氏の「君の背中に見た夢は」という小学校受験を舞台にした小説。

外山薫氏はX上の窓際三等兵氏の親戚という設定である。推測だが前橋高校か高崎高校から慶應義塾大学に進学して現在は副業として覆面作家をされているのだろう。

大学時代と30代前半までしか東京におらず、もうすぐ40代も終わろうとしている私にとって現在の東京の「お受験」の事情がリアルで伝わってくる良書であった。

先日、タレントの櫻井翔氏が御子息を慶応幼稚舎に入れるべく対策を練っているとの週刊誌記事を見かけた。週刊誌記事なので詳細は知らないが、本書に出てくるようにお受験の点数だけで合否が決まる世界ではないようなので仮に週刊誌記事が本当なら櫻井氏の希望は叶うと思う。

話がずれるが今や東京の大学入試は試験を介して入学してくる定員数が減少しつつある。私のように知名度のない県立高校から東京(横浜)に出る夢を叶えてくれた入試という制度が縮小していくと東京の大学生は都会で育った私立高校出身者ばかりになりそうで少し残念に思う。

さて、次は麻布競馬場氏の「令和元年の人生ゲーム」というZ世代が織りなす世界を描いた小説。

※以下、ネタバレを少し含みます。未読の方はご注意を。

改めて「Z世代」と聞いてもどの世代かピンと来なかったのでググったら、1996年から2012年までに生まれた若い世代を指すとマッキンゼーは定義しているようだ。

考えて見れば私が大学を卒業した年に生まれた子が既に入社数年目ということになる。

本書では全編を通して登場する「沼田さん」の視点に注目が集まるが、第4話(令和5年編)の沼田さんの変化が気になった。

「環境の変化で簡単に潰れてしまった」といった趣旨の沼田さんの言葉と沼田さんが「通院」しているというセリフから沼田さんは勤務していた会社の人事異動で最前線(主要部署)に移ったのかもしれない。

バックオフィス業務でまったり会社員人生を送る生活からの環境変化で沼田さんも潰れてしまったのだろうか。

管理職になりたがらない若手社員が増えているとよく聞く。優秀な社員はいち早く転職すると言われるが、同時に主要部署に配属されてメンタルを病んで休職や退職をする社員も多い。

Z世代は「出世競争」に参加してもQOLが下がるだけでリスクが増すだけだと先輩の背中を見て悟っているのではないだろうか。

今年は各企業が新卒社員の給与水準を競うように引き上げ始めた。少子化に伴い人材獲得競争の激化もあるのだろう。

ただ、いわゆるZ世代が満足できる環境作りがなされないとせっかく採用した若手社員に出ていかれ、安定重視で攻めの姿勢のない社員ばかりになる可能性がある。

一方で簡単に解雇がされない日本のJTC(伝統的な日本企業)でまったり仕事するのがZ世代の理想の生き方なんだろうと感じた。

もちろん、キャリア構成のために東大を出てあえて楽天に就職する意識の高いZ世代もいることは確かだ。

外山薫氏、麻布競馬場氏の次作にも期待したい。


君の背中に見た夢は【電子特典付き】

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  • 作者: 外山 薫
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2024/01/30
  • メディア: Kindle版



令和元年の人生ゲーム (文春e-book)

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  • 作者: 麻布競馬場
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2024/02/21
  • メディア: Kindle版



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