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34年前の日経平均株価と比較して意味はあるのだろうか? [FP]

今日は日経平均株価が1000円以上、上昇して一時、34年ぶりに38000円を回復しました。

X上では「実感が沸かない」との声が多数を占めていますが、そう感じて当然です。

日経平均株価が最高値に近づいて来ましたが、仮にバブル時の高値を超えて最高値をつけても30年以上前の日経平均株価と今の日経平均株価を比較することに意味はあるのでしょうか。

「株価が上がる意味がわからない」「ただのバブルだから、そのうち弾ける」という声が多いのですが、この30年間、いやここ数年だけで日本企業の株式市場に対する対応が随分と変わってきました。

各社、賃上げを始め、増配や自社株買いを競うように発表して、今まで大人しくしていた企業イメージとは異なります。

既にバブル時に比べて東証上場企業の時価総額はとっくの昔に上回っています。バブル時はユニクロを展開するファーストリテイリング社は日経平均株価構成銘柄ではありません。日経平均株価構成銘柄225銘柄は絶えず入れ替えを行っているのは皆さんご存知の通りです。

いわゆる「値がさ株」が日経平均株価を押し上げているのが現状で、逆に持ち株が大して上がらない、中には下落しているという方もおられるはずです。

しかし日経平均株価だけでなくTOPIXもそれなりに上昇しているところを見るとやはり上場企業の株式市場に対する意識の変化が大きく、それを感じ取った外国人が買いを入れているのでしょう。

3、4月に日銀が政策を変更する可能性が高いと言われていますが、仮に金利が上がると株価が下がるのが定説です。ただ、先日の日銀副総裁の発言から仮に金利が復活してもそれ自体を株価が織り込んでいる可能性すらあります。

私は株価が将来どうなるかは神様しかわからないと思っているので今後、日経平均株価がどうなるのかはここでは書きません。

ただ30年以上前の日経平均株価と今の日経平均株価を比較することはあまり意味がないこと、またアベノミクスの金融緩和よりも、ここ数年の各上場企業の株式市場を意識した動き(増配、自社株買い、分割など)が今の株価に反映されている可能性は高いと感じます。

もっとも毎月、投信の積立投資を行っている方は株価の動きに一喜一憂することなく、他のことに時間や意識を移すことができます。インデックス投信の毎月積立投資は精神衛生上にも優れた投資法だと言えます。

※このブログは「株価の将来はわからない」というスタンスで書いています。投資は自己責任で行ってください。

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