消費税8％からの軽減税率導入ってできるの？

公明党が消費税8％移行時から軽減税率を導入するよう自民党に働きかけているようです。

イメージとして公明党って共産党同様に地頭の良い人が多いという印象を持っているのですが、まさかインボイス制を知らないというオチではないか心配です。

例えば生活必需品の税率を低くするといった外国で主流の消費税の軽減税率はインボイス制度が導入されていて初めて実現可能だと思います。外国は消費税のインボイス制度が実現できているから消費税の軽減税率ができるわけです。

仮に来年の国会でインボイス制導入が決まったところで2014年4月までに各種システム対応、通常課税と軽減課税の線引、消費税を納めていない中小、零細企業への税制指導などの対応などが間に合うのでしょうか。

ブレないリーダーがきちんと軽減税率の線引ができれば良いですが、あらゆる業界が「うちも軽減税率の対象にしろ」と騒ぎ出し2014年の消費税アップには間に合わないと思います。

公明党は消費税8％移行時からの軽減税率導入を先の衆議院選挙の公約として戦ったので、これに拘りたい気持ちはわかりますが、現時点で財務省がインボイス制の導入の乗り気でない以上、実現は無理だと思います。

先の選挙は10年以内に原発廃止だの、消費税の軽減税率導入だの、金融緩和でデフレ脱却だの有権者が興味を持つものの、その具体的なプロセスがあやふやな政権公約が多かった気がします。

自民党は「できることしか公約に書かない」と主張していましたが、早速、竹島の日の政府式典は韓国に配慮して中止になっています。

デフレ脱却のために前例のない対策を取ることは支持しますが、インフレーションではなく、スタグフレーションにならないことを祈ります。

※追記：後で調べたところ、公明党は簡素な日本版インボイスを主張しているようです。あとは、財務省次第だと言えます。