オバマ大統領まずは勝利

前回のエントリーで「ルポ貧困大国アメリカ」を取り上げ、その本の中でも米国の医療制度の問題点が書かれていますが、米国下院で医療保険制度の改革案が２１９対２１２という僅差で可決されたようです。反対勢力の力で当初の案からは随分、後退した改革案のようですが、可決に持ち込めたのは歴史的一歩だと思います。

オバマ大統領が次に切り込むのがウォール街を仕切る大手金融機関の規制だろうと思われます。ただ、オバマ大統領も選挙戦でウォール街から多額の献金を受けているわけで、どこまで切り込めるのかは疑問が残ります。いわゆる国際金融勢力の持つ力というのは国家を凌ぐものもあり、オバマ大統領が本気で取り組めば、相当な抵抗にあうと思います。

中間選挙を控えて結果の欲しいオバマ大統領でしょうが、妥協することなく改革に取り組めば取り組むほど、自身の政治生命を短くする恐れがあります。それでもオバマ大統領はやってくれるでしょう。そう期待したいと思います。