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この保険、解約してもいいですか?【後田亨著】 [書評]

生命保険の代理店ではなく、あくまで相談料を頂き客観的な保険相談を行っている後田氏の最新刊です。

私も自動車任意保険や火災保険といった損害保険は加入しているものの、生命保険分野に関しては県民共済に加入しているだけで、いわゆる生命保険会社の商品には加入していません。

今後、金利が日本でも上がり始めるのに伴い日本の生命保険会社も貯蓄型商品の金利を引き上げる動きが出てくるでしょうが、「保険に貯蓄機能(運用機能)を期待するべきではない」と私も思います。

生命保険はお子さんのいる世帯で、お子さんが成人になるまでに掛け捨ての死亡保障を世帯主にかければそれで十分だというシンプルな意見に賛成です。

もっともFPによっては世帯主、配偶者ともにしっかりとした額の生命保険に加入するべきとの意見をお持ちの方もおり、それなりの根拠もあるので、結局は両意見を各自で調べて判断すべきです。両方の言い分はネット検索すれば記事が見つかると思います。

私は著者同様、生命保険加入は医療保険・がん保険含めて極めてシンプルもしくは未加入として、その余った資金をNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)に回すべきだと言う見解です。

保険は販売側が受け取る手数料が不透明です。例えば投資信託のようにコストが明確に公開されていません。裏を返せば公開したくないほど販売業者の取り分が大きいということなんだろうと思います。

地方銀行やその系列証券会社は外貨建ての生命保険商品を円安時に積極的に販売していたようですが、今後、円安が修正されていくなかでそうした商品に加入した高齢者は心配になって寿命が縮むのではないかと心配になります。

銀行、証券、保険会社。向こうからセールスしてくる商品は信用しないのが重要。必要な商品を自分で調べて必要な商品を自分からアプローチする姿勢が大事です。

そのためには当然、日々、金融に関して意識を高めて情報を吸収する必要があります。時間がないなどで面倒なのはわかりますが、そうした方は結局、余計な金融商品を掴んでしまうことでしょう。


この保険、解約してもいいですか?

この保険、解約してもいいですか?

  • 作者: 後田 亨
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2023/10/19
  • メディア: Kindle版



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