新ジャスダック市場の課題

アジア最大規模の新興株市場である新生ジャスダック市場が12日（火）にスタートを切りました。しかし、新市場のIPO第一弾となった「トランザクション」のIPOの初値が期待倒れになるなど後味の悪い新市場のスタートとなりました。

新興株市場と言えば一時期はものすごい勢いがありました。連日、ストップ高が続く銘柄が続出したため、ストップ高でも買いを入れて比例配分で購入できれば大儲けできるという時代でした。株で数億稼ぐ学生が書籍を出版していたのもこの時期です。

しかし、いつまでもこの状態は続きません。ライブドアショックとともに新興株市場は落ち込んでいきます。ライブドア事件以降、新興株のイメージは悪化します。ライブドアの粉飾イメージが強いのも原因ですが、その後も定期的に粉飾などの問題が発生し突然、上場廃止になるという企業が多発しました。

新興株市場を盛り上げるには取引所が厳格な姿勢を取る事です。上場審査で目を光らせる以外ににも既に上場している企業にも厳しくなるべきです。新興企業の中にはは闇社会の資金源となっているところもあり、そうした問題を取り除かないと新興市場の信頼は回復しないと思います。