ミニJGB先物が秋にネット証券で取引可能に

前回のエントリーで現時点では、ネット証券含めてどこの証券会社もミニ長期国債先物取引に参入していないと書きましたが、どうやら今秋に複数のネット証券が参入するようです。

現時点で判明しているのはSBI証券、カブドットコム証券、岡三オンライン証券、インタラクティブ・ブローカーズ証券ですが、今後、参加を表明する証券会社は増加すると思います。インタラクティブ・ブローカーズ証券は2月からミニではない長期国債先物取引を個人向けに提供するようですが、どれくらい話題になるか注目です。

いずれはミニJGB先物をショートする個人投資家とそのポジションを刈る機関投資家の動きが見れそうです。日本国債はバブルだという見方もありますが、個人投資家がJGB先物に参入してくるのは相場動向に少なからず影響を与えると思います。

また、随時、有価証券オプション取引の扱いを各社が行うようです。ただ個人投資家の選択肢が増えるのはいいことですが、ほとんどの個人投資家は逆に混乱するだけかもしれません。信用取引同様に口座開設時に証券会社の審査でリスクがわかっている方しか取引に参加できないと思いますが、取引人口が増えると同時にショートのポジションを取った投資家の大きな損失が問題になる気もします。

東証の戦略として、投資の選択肢を増やすのは良いことだと思いますが、同時に公募増資関連のインサイダー疑惑などが出ないような透明性が高い市場構築にも力を入れて欲しいと思います。

※東証デリバティブへの参加スケジュール一覧
http://www.tse.or.jp/news/25/110128_a.html