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2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ【ピーター・ディアマンディス&スティーブン・コトラー】 [書評]

先日、紹介した成毛眞氏著書「2040年の未来予測」の1章に登場する「テクノロジーによる将来」をより掘り下げた内容の本が本書になります。

私は今年でアラフィフですが、本書に記述されている内容をイメージすると本当にそんなことが10年、20年後に起きるのかなと疑問を持ちます。

一方でここ20年のテクノロジー変化を振り返り、かつ、その進化する速度を考慮すると本書にある未来予想はありえない話ではないとも思います。

テクノロジーが進歩し社会のシステムが変わるのは間違いないとして懸念する材料もあります。それはすべての国民がそのテクノロジーの進展による変化に対応できるかわからない点です。

アフリカ諸国がリープフロッグ現象で一気に先進国並みの社会システムを手に入れて一層、発展する一方で日本では高齢化が進み現状維持に固執する方も多いはずです。

政治的に声が大きく影響力のある現状維持志向の高齢者が発想を変えてくれないと、日本は世界からどんどん取り残される危険性があります。

高齢者以外にも様々な方の意見が日本では自由に飛び交っています。民主主義国家として当然のことです。ただ、コロナワクチンは危険だと主張する候補者が選挙に立候補したり、管理社会への恐怖からマイナンバーカードの作成やそれ以前にマイナンバーカード制度自体に反対する人がいたりもします。

先日、コロナ対策に従わない飲食店に東京都が法に沿って「命令」を出しましたが、マイナンバー制度一つを取っても「マイナンバーカード作成は任意」なんて呑気なことをいつまでも言っているとどんどん世界から取り残される気がします。

その点、強いリーダーシップの下、自由はないが最新のテクノロジーをどんどん社会に導入している中国のほうが民主主義国家日本より技術的に勝っているのは皮肉なものです。

恐らく、テクノロジーの進展に付いていけない方が一部で存在してしまうことは、日本だけでなく他の先進国、途上国含めてどこでも起きることなのでしょう。

その結果、アルファベットのKのように金銭的な格差だけでなく生活様式まで格差が大きく開いていくことでしょう。

と、偉そうに現状維持派の方に否定的なことを書いている私ですが、実は私自身が時代から遅れています。タブレット端末は保有しているもののスマホは持たず未だにガラケーです。

ガラケーのため今、色々と話題のLINEやFacebookも未加入です。(PCでもできるようですが。)

バーチャルな世界まで人間関係のストレスで悩みたくありませんし、現状、SNS使用無しで生活に不自由ないのでこのままでも良いかと思っています。

そうです。現状維持派は私のことなんだと思います。(マイナンバーカードは既に作成していますが。)

ただ、ガラケー保有で時代に遅れている一方で本書のような未来予測の本を読んでいる点では必死に時代に付いていこうという意思があるのだと自分では思います。

そんなガラケー使いにもここ数年はスマホ保有でないと厳しい社会になりつつあります。この辺でいい加減、ガラケーは潮時で今年は私もスマホデビューになるのでしょう。

このようにやんわりと時代に付いていけないと生活できないような仕組みを作って国民を誘導する政策や雰囲気が求められるのかもしれませんね。


2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ (NewsPicksパブリッシング)

2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ (NewsPicksパブリッシング)

  • 出版社/メーカー: ニューズピックス
  • 発売日: 2020/12/22
  • メディア: Kindle版



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