意外に人気のアリコジャパン

AIGグループの国内生保3社（アリコジャパン、AIGスター、AIGエジソン）が売却されることになりました。スターとエジソンは破綻した日本の生保が前身ですが、現在の財務体質は比較的、良好です。

日本生命や東京海上などの国内の保険会社だけでなくプルデンシャルアクサなどの海外の保険会社も買収に興味を持っているとの事です。

中でも人気なのがアリコジャパンのようです。テレビや新聞を中心に宣伝をし客を集める通信販売形式が保険業界には珍しく、従来の営業体制とはバッティングしないため営業体制を補完できると人気のようです。また保険の通信販売のノウハウも魅力的でしょう。

3社とも現在の契約者の契約に変更はないと発表していますが、ぜひ、その通りになって欲しいと思います。最終的には現在の契約者にもっとも有利な条件を提示した会社に買収されることを期待します。

証券、銀行と再編や出資が国内外で活発になっていますが、今後は生保、損保の再編も進むだろうと思います。

保険契約の際には今まで以上に会社の体力を調べる必要があります。私がネット専業生保の弱点だと思っているのが長期間、会社が維持できるか不安を持たれていることです。

今回のAIGのように契約に変更がなければ問題ありませんが（まだ未定ですが）、かつて生保が破綻した場合は商品によっては大幅に契約が悪化しました。

トリプルAを宣伝にしていた会社が数年後にはこんな状態ですから格付けも頼りになりません。保険会社に養老保険や年金保険などの貯蓄や資産運用の機能を期待するのは止め、掛け捨て型の死亡保険や医療保険に絞って契約し自分を守る必要があると感じます。