SBI、ネット生保に再参入

SBIグループが来年にもネット生保に参入するそうです。かつてSBIはアクサと合弁でネット生保に参入しましたが、経営方針の対立からアクサに持株を売り撤退、今のネクスティア生命保険として存続しています。

SBIはネット銀行（住信SBIネット銀行）、ネット証券（SBI証券）、住宅ローン（SBIモーゲージ：フラット35）、確定拠出年金管理会社、自動車保険などと個人金融のあらゆる分野に進出していますが、唯一残っていたのが生命保険会社です。ついにネット生保参入でSBIのネット金融帝国が固まることになります。

ネット生保ではライフネット生命が好調のようですが、SBIのネット生保は、その強力なライバルとなると思います。

今の金融業界を支えているのは金融知識に乏しいお金持ちの年配層です。毎月分配型や通貨選択型などのコスト高の商品を内容もわからずに購入しています。また特約だらけの保険に入り、これまた内容を理解していません。

20年後にはこうした年配者を相手に対面でビジネスをしている既存の金融機関は大きな影響を受けるはずです。一方でネット金融企業が躍進するはずです。

「資産運用はノーロード、低信託報酬のインデックスファンドを積立購入し、可能なら確定拠出年金制度を利用する。保険も子供が大きくなるまでは掛け捨ての定期保険に加入し、余計な特約など付けない。」などというように資産運用も保険もシンプルで低コストの商品が選ばれる流れになるはずです。

ネットを使いこなせる世代は自分で金融商品を調べます。そして行き着くところは低コストでシンプルな金融商品になるはずです。

一代でインターネット金融帝国を創り上げた北尾氏が今度、何をやってくれるのか興味があります。