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情報銀行のすべて【NTTデータ執筆編集】 [書評]

NTTデータの研究員達が「情報銀行」について解説した本です。

情報銀行の定義、現在進んでいるプロジェクトの内容、将来予測など勉強になりました。

私が「情報銀行」なる単語を初めて聞いたのは三菱UFJ信託銀行が情報銀行業務に参入するというニュースを聞いた時です。

日本でも国民の気が付かない間に着々と情報銀行の構築に向けて官民それぞれで色々と行動を既にしています。

官ではマイナンバーカードの普及に積極的になってきましたし、民間でもポイント還元を謳い文句にした決済方式を広めると同時に個人データの収集を行っています。

本書でシュミレーションされている情報銀行を活用した未来予測を読むとまるでSF映画の世界にも見えますが、恐らく私の生きている間にそういう社会は実現されることでしょう。

一つ懸念は、個人からいかに情報を得るということです。

今でもマイナンバーカードに反対の人はいますし、私など店舗で「Tカードお持ちですか?」と聞けれると持っていても「ないです」と答えています。面倒だからです。

買い物レシートを有料で買い取るというベンチャー企業が出てきました。これなら消費者、企業ともにメリットがありそうです。買取価格にもよると思いますが。

今やいたるとことでWEBサイト上でメールアドレルや個人情報を入力する機会が増えています。仮にそうした情報が漏れていて名寄せすれば、ほぼ個人の特定ができてしまうでしょう。

情報銀行が進展するためにもセキュリティは第一です。

今後、マイナンバーにしても民間の溜めた個人情報についても、悪意のある関係者が1人でもいれば情報は漏れてしまいます。

従って個人情報は漏れるということを前提にして、私達は情報銀行に参加・利用するかよく考えたのか良いと思います。


情報銀行のすべて

情報銀行のすべて

  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2020/02/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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