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半導体工場、箱は作っても人は集まるのか [日常]

熊本や北海道、広島そして宮城など次々と半導体工場の建設計画が発表されて既に建物を建設しているところもあります。

工場建物や製造設備は稼働時期に間に合うと思うのですが、心配なのが人材です。

どこの誰がどの媒体で書いていたのか忘れてしまったのでソースはないのですが、TSMCなどに比べて日本の半導体人材は圧倒的に不足しており、北海道のラピダス等は当初、苦戦するとの記事を前に読みました。

自動車工場のように全国から人材を集めることになるのでしょうが、半導体という分野の特性から、ある程度の知識と研修が必要になると思います。

従って工場が完成して製造設備設置が完了したあとに人材を教育しようとしても時間的ロスが生まれるはずです。箱ができる前に先行投資で人材採用や教育をしておくべきだと思うのですが実際はどうなのでしょうか。

半導体工場周辺の大学や高専を中心に人材育成を強化しているようですが、2023年だけで6000人以上のエンジニアを台湾で採用すると春に発表したTSMCなどの動きに比べると日本の半導体分野は随分、のんびりしているなとこの分野の素人の私には映ってしまいます。

まあ多額の補助金も出ることですし、先の半導体敗戦の二の舞いを踏まないように周到に準備しているはずですので私の予想を裏切って予定通り工場稼働できるのでしょう。

ただ繰り返しますが、あらゆる分野で人材の奪い合いが起きている中、人材確保を甘く見ていると最新の工場や設備があるのに工場が稼働できないというリスクは残ります。

製造業はジャストインタイム方式が普及していますが、必要な人数の人材育成はある程度の金銭的コストと時間がかかります。

まあ半導体分野についてまったくの素人の私がここで書いていることなんて現場の人はとっくに把握していて対策を取っていることだと思いますが、上述のソースを忘れた記事が頭に残っていて本当に海外企業並の人材確保ができるのか少し不安になります。


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