どうする三菱UFJ

米国の大手投資銀行モルガンスタンレー社に出資を検討していた三菱UFJフィナンシャルグループが、出資条件でもめているようです。

原因はモルガンスタンレーの株価の下落です。出資交渉がまとまった後にも株価は大きく下げ仮に現時点の条件で三菱UFJが出資すると三菱UFJ側はいきなり損をしてしまいます。

米国の記事によると今後の金融市場の流れにこの交渉は重要な意味を持っているらしく、仮に話が撤回されたら一層、市場は混乱するだろうということです。

イギリスの新聞では、三菱UFJがこの際、出資ではなくモルガンスタンレーそのものを買収するのではないかという憶測記事も出てきており今後の両者の交渉に注目が集まります。

一方、同様に旧リーマンブラザーズの各部門を買収している野村グループですが、こちらは一端、潰れた物を買うわけですから非常にいい買い物をしていると思います。ただ急激な社員増に組織や社内制度が対応できるのかは、野村だけでなく今後の三菱UFJにとっても課題だと思います。