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久々に「私の履歴書」を読む [日常]

令和2年の日経新聞「私の履歴書」は大和証券出身の日本証券業協会会長の鈴木氏の連載で始まりました。

私が新卒でインターネット専業証券に入社した際には、その会社に「ノルマ」というものが存在しませんでした。

従って対面営業の証券会社や、ましてやネット取引が普及する以前の証券業界については先輩に聞いた程度しかわかりません。

私が大学を卒業して証券会社に入社すると言った際には父親は反対はしなかったものの、田舎では公務員か銀行員になるのが王道のような空気でした。その点、父には感謝しています。

偶然ですが、日本証券業協会会長の鈴木氏、ネット証券業界トップのSBIグループ代表の北尾氏、4月から野村ホールディングス社長になる奥田氏とも慶應義塾大学経済学部卒となります。

私が就職活動をしていた20年前でさえ証券業界は偏見を持たれていたのに、その遥か前に証券業界に飛び込んだ方々は強い意志を持っていたのだろうと思います。

日本では地場証券を含め多くの証券会社が存在しますが、ご子息を慶應に入れて、その後、野村證券で数年間、修行させて最終的に家業の証券会社を継がせている会社が複数、存在します。

近年ではブロックチェーンが流行りでその一環として暗号資産の取引が活発になった時期もありますが、現在の暗号資産って昔の証券業界のような偏見を持たれていると思います。

ただ暗号資産取引業者の創業メンバーの出身校を見ると東大、一橋、東工大などが並びます。

世間が暗号資産に対して持つ怪しいイメージ(無知による誤解だと思いますが。)とは別に難関国立大学の卒業生は本質を捉えているようです。

東大のある本郷周辺では本郷バレーといわれ東大発のベンチャー企業が続出しているようですが、今後、5年、10年後を見据えるとどの業界が伸びるのかは不透明です。

どの会社ではなく、どのような経験が積めるかで仕事を選ぶべきだと思いますが、先日、発表されていた学生人気企業ランキングは例年とほぼ変わりがなく今の学生も多くは保守的だなと感じました。

理由はあります。小さい頃から塾に通い教育にお金をかけてくれた親御さんの期待するような会社に入ることが親孝行だという考えがあるのでしょう。

ただ人生は親御さんのためにあるのではなく自分のためにあるはずです。若い頃は世間体を気にしやすいと思いますが学生さんには守りに入らないで攻めて欲しいです。

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