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岸田総理のNISA恒久化発言タイミング [FP]

前のロンドンシティに続き岸田総理がニューヨーク証券取引所で講演を行い、「NISA恒久化」を資産所得倍増プランの目玉にするつもりのようです。

今日は秋分の日で休日ですが、今日から祝日での先物、オプション取引が日本で開始されています。ただ、現時点19:10で日経平均先物は下落。NY市場先物もダウ平均先物が3万ドルを割っています。

まだ米国市場が終わるまでわかりませんが、週明けはNYダウ3万ドル割れ、日経平均2万7千円割れで始まりそうな勢いです。

日本は例外で金融緩和を継続していますが、米国始め各国で利上げが続くと当然、株価にはマイナスに働きます。

私は「相場は神様しかわからない」というスタンスなので、ブログで相場観を書くことは余りありません。

ただ世界的な金融引き締めが今後も進む中、歴史から学べば株価に強気にはなれません。

今はNISA、つみたてNISA、iDeCo(個人型確定拠出年金)で含み益のある人が多数でしょうが、今後は含み損に転落する方も出てくるでしょう。

年内に新NISAの制度が明確になり、法案を通して実際に稼働するのは2024年からとなるでしょうが、来年の株価次第では新NISA制度が資産所得倍増プランの目玉になるどころか政権の足を引っ張る可能性すらあります。

長期で見れば仮に今後、株価が下がれば積立投資としては安く仕込むチャンスですのでプラスに見ることも可能です。

ただ急速に増加した積立投資人口の中には、成功体験しかなく含み損を経験していない方も少なくないはずです。特にアベノミクス以降につみたてNISAやiDeCoを開始した方は特にそうだと言えます。

仮に年末にかけて、そして来年の世界各地の株価が冴えないと、つみたてNISAやiDeCoに対するバッシングが起きる可能性があります。

積立投資のことを理解している方はどっしり構えるでしょうが、ブームに乗って積立投資をした方は含み損になると手のひらを反してインデックスファンド投資批判をする恐れがあります。

前述の通り、仮に株価が今後、低迷すればNISAでインデックスファンドの積立投資を行うには安く仕込めるので若い方にとってはいいタイミングです。

ただ、NISAの制度を日本でもっと広めて英米並みに積立投資の普及を目指すのなら年末にかけての新NISA制度発表時期の株価や来年の世界的な株価は、ちょっと金融庁にとってはタイミングが悪く気の毒に思います。

もっとも年末までに明確になる新NISA制度が予想を上回る出来であったり、年末から来年にかけての株価も思ったほど悲観的な動きにならなければ、私の心配も杞憂に終わるだけです。

仮に相場が今後、低迷するのなら新NISA制度への期待をぶち壊すような急激な下げだけは避けてほしいと願っています。

相場が崩れても平然と積立を継続するという積立投資の基礎を理解している方ばかりが、つみたてNISAやiDeCoを利用しているわけではないので。

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