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しらふで生きる【町田康著】 [書評]

町田康氏がいかにして酒を止めることに成功したのか、その理由と禁酒による効果が「最後」に書かれています。

30年間、毎日飲んでいた著者(町田氏)が4年前から一切、飲まないことに成功した思考法が書かれています。

「最後」にと上記に書いたのは導入から締めに至る内容が色々な方面に飛んでいき、最後にそれらがまとまって結論となります。

正直、言って禁酒を目的にした人が読む本ではないかもしれません。禁酒が目的ならアルコール中毒の専門書を読んだのが良いです。

ただ、芥川賞など様々な文学賞を受賞している町田氏の軽快なテンポの良い文章に思わず、「で、結論は何なんだ?」と思いつつも一気に最後まで読み進めてしまいます。

ただこの本は人を選ぶと言うか、数ページ読んで文章が合わないという方もおられると思います。

さて、私は昨年のこのブログで「付き合いの席以外の酒はしばらく止める」と書いたのですが、結局、時々、家で飲んでしまいました。

そこである手段を今月に入り取りました。酒を全部、捨てたのです。

「全部、飲み終わってから禁酒すればいいや」とも思ったですが、取った行動は残量のあったウイスキーと焼酎をキッチンに流すことでした。

その結果、在庫がなければ飲みません。スーパーに行ってもアルコールを買いたい衝動が当初はありましたが、今ではなくなりました。

夜にアルコールを飲むと食欲が湧いてしまい、何か(特に炭水化物)を食べてしまう傾向にありました。その結果、体重はどんどん増加していきました。

アルコールと夜食として食べていたものの在庫をなくしたら体重が減り始めました。

「酒を飲まない人生の何が面白いの?」と思われるかもしれませんが、酒を飲もうが飲まないが人間は寂しい生き物であり死ぬときも一人です。

学生時代の体重に戻るまで、しばらく禁酒を続けようかと思っています。

あと、最近、「マインドフルネス関連」の本を読んでいます。欧米で確立された「禅」から宗教色を排除した科学的なリラックス方法です。

酒を止めて呼吸法に気をつけるなど自分も年寄りになってきたなと感じますが、体調は良いです。


しらふで生きる 大酒飲みの決断

しらふで生きる 大酒飲みの決断

  • 作者: 町田 康
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/11/07
  • メディア: 単行本



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